IT業界って、どんなの?! 数字からみてみました!
こんにちは、ハルです。
IT業界では、ビッグデータやデータサイエンティストという言葉が流行ってますね。
(そして早くも流行が去りそうな感じ・・・??)
ハルは、そういった仕事じゃありませんが、データをみるのは好きです。
という事で、総務省統計局の「サービス産業動向調査 結果の概要」※を見てみました。
この2013年12月の速報によりますと、情報通信業の売上高(12月)は 5兆4,117億円、年間では約 56.8兆円だそうです。
ふーん。
情報通信業は、中分類として、通信業、放送業、情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業に分かれていて、12月度の売上比率を見ると、こんな感じです。
通信業 | 放送業 | 情報サービス業 | インターネット付随サービス業 | 映像・音声・文字情報制作業 |
---|---|---|---|---|
33% | 7% | 43% | 4% | 13% |
以前からある通信業、情報サービス業が、がんばっている感じでしょうか。
(通信業はNTTやインターネットサービスプロバイダ(So-netとか)、ドコモ、AU、ソフトバンクなどなど。情報サービス業はソフトウェア開発や、データ加工など)
また、情報通信業全体の事業従事者数は約 192万人だそうです。
中分類の各従事者数と各売上から、単純に一人当たりの売上をざっくり計算すると、こんな感じです。
通信業 | 放送業 | 情報サービス業 | インターネット付随サービス業 | 映像・音声・文字情報制作業 |
---|---|---|---|---|
801万円 | 460万円 | 189万円 | 244万円 | 240万円 |
おぉー。結構、差が開いてますね。
これは通信業は回線や通信機器などの設備投資によって稼ぎがあるけど、情報サービス業は人手がそのまま稼ぎになっているからなのでしょうかねー。
また、過去のデータもあるので、最近のものと比較もできます。
2013年12月と 2010年12月のデータを比較しますと、
事業所・企業などの数は情報通信業全体で、60,047件(2010年)から67,177件(2013年)と、3年間で 7,130件増加しています。
2010年から 12%の増加です。
ふーん。
それを中分類ごとに計算するとこんな感じです。
通信業 | 放送業 | 情報サービス業 | インターネット付随サービス業 | 映像・音声・文字情報制作業 |
---|---|---|---|---|
▲30% | ▲33% | 17% | 92% | 18% |
おぉー。
通信業、放送業は、減少方向にあり、インターネット付随サービス業を始める事業所・企業が増加しているというのが分かります。
このインターネット付随サービス業とは、例えばポータルサイト・サーバ運営や、アプリケーションサービスプロバイダ・ウェブコンテンツ提供、それ以外にもインターネットを利用する上で必要なサポート(認証やネットワークセキュリティなど)が含まれているようです。
また、同様に売上高、事業従事者数の成長率を計算するとこんな感じです。
通信業 | 放送業 | 情報サービス業 | インターネット付随サービス業 | 映像・音声・文字情報制作業 | |
---|---|---|---|---|---|
(売上) | 71% | 24% | 58% | 151% | 23% |
(事業従事者) | 6% | 2% | 22% | 56% | 7% |
やはり、インターネット付随サービス業が、この3年間で、売上高もそこで働いている人数も、急激に増えているのが分かります。
ふむふむ。そうでしょう。
漠然とそんな印象でしたが、実際の統計データからも確認できました。
また、通信業の売上は大きく増えていますが、人はそれほど増えていません・・・。
携帯・スマホは、今や生活必需品。設備投資をガンガンやって、売上は増えているけど、人は増えていない感じなんですかね。
そして事業所・企業数は減っているので、投資ができないところは淘汰されている感じなのかしら。(残念ながら投資額との関連性はなく、よくわかんない・・・。)
また、この統計には、それぞれが、どの産業から売上を得たかも載ってます。
これも分析すると面白いのですが、情報通信業の売上の 99%が情報通信業からの売上なのです・・・。
びっくりした。
確かに、この業界はゼネコンと言われたりして、IT会社は IT会社に業務を委託すると思ってましたが、ここまでとは・・・。
他の業界も似たようなものなのかな?!
(医療・福祉の分野で考えても製薬会社の売り先は、薬局や病院など医療関係者が多いだろうし、まぁ、そういうもんなのでしょうかねー。)
中分類にバラして見ても、みなさん 90%以上、内輪で売り上げているのですが、インターネット附随サービス業だけは 70%くらい。
インターネット附随サービス業は、通信業や、情報サービス業、IT以外の広告業からも売り上げているようです。(特に通信業が多く 15%くらい。情報サービス業、広告業が残りを半々って感じ。)
なんなんでしょう。気になりますね。
(広告業は、何となく、ポータルに広告を載せたり・プロモーションサイトのサーバ運営や、コンテンツ提供など、少しイメージできるかも??)
どなたかご存知でしたら教えてくださいませ。
って事で、いろいろ新しい発見があって面白いです。
んじゃ、また!!