ハル1975のブログ

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たなあげー

こんにちは、ハルです。

 

ミーティングしていると、今は結論が出ないとか、どっちに転がっても大勢に影響しないんだけど・・・みたいな意見のぶつかり合いで、話し合いが止まってしまう・・・なんて事ありませんか?

今の、どこか身近な国と国の歴史問題のような・・・。それじゃなくて、もっと他に話さなきゃならない事あるんじゃないの?みたいな。


これまでの因縁とか、感情的な問題になっちゃったりして・・・やれやれ。

例えば、
A事業部と B事業部のそれぞれの中で、同じようなビジネスをやっている部分があって、やってる事がダブってる。絶対にまとめた方が効率が良くて、現場担当者のみなさんも統合に乗り気。
早速、両方の事業部から代表メンバーを出してもらって、お互いにビジネスの状況を共有し、どこがダブっているか?統合するとどれくらいの効果があるか検討しよう。となりました。

しかし、A事業部長と B事業部長はライバル関係。お互いにそのビジネスを手放したくありません。

んで、第一回目のミーティングを開催する事になりました。
A事業部から来た部長さんが、のっけから「これ最終的に、統合したら、うちがやるって事で良いですよね?」なんて言いだします。
B事業部代表の部長さん「いや、うちでやった方が効率が良いし、他のビジネスとの関係も深いので、うちでないと困りますよ。」
A:「別のビジネスと繋がりがあるのは、こっちだって同じですよ。B事業部で、そこが解決できないなら最終的に統合できないですから、ビジネス内容の共有とかしても時間の無駄ですね。」
B:「そーですね。それでは、この話は無かったという事で。」

なんて事、あったりしませんか?(こんなのは無いか・・・。)


会社全体を見渡す視点からは、どれだけダブり・無駄を無くして効果を大きくできるか?!が重要ですが、
個々の事業部の当事者としては、自分の事業部はそのビジネスを得るのか?失うのか?が最も重要だったりします。その最重要な点から話し合いを始めたい。

という構造ですね。


そんな状況を打開するのが、「かりぎめー」です。仮に決めて、仮定して議論を進めようとする打ち手です。
先ほどのような状況で、
「では、一旦、A事業部がビジネスを進めると仮定して考えてみましょう。最終的に、B事業部の方が効果が高いとなれば B事業部に見直しましょうね。」
と提案してみる。

すると、B事業部の部長さんが怒り出します。
「仮定するなら B事業部だ。仮だとしても、どうしてA事業部なんだ。」
(やれやれ・・・)

そーすると次は、「たなあげー」です。別名「もんだいさきおくりー」です。
何だか聞こえが悪いですが、議論を進めるために、この時点で結論を出す必要のないテーマは、棚上げ・先送りにしちゃえば良いんですよ。

「では、最終的に誰がやるかは、一旦、脇に置いておきましょう。A事業部かもしれないし、B事業部かもしれないし、別の案があるかもしれませんが、それはビジネスを統合するオプションとして1つ1つ検討しましょう。」として、議論を前に進める戦術です。


なんて、かなりテキトーに書かれていて胡散臭いですが、でも、ホントに役立つかもしれませんよ?!逆に火に油を注ぎ大ヤケドになったらゴメンなさい。

A & B「なんだ、そのどっちつかずは。別の案ってなんだよ。そんな案があるなら、お前、次回までにそれを持って来いよ。それをレビューしてやるよ。」なんて、A事業部、B事業部が一緒になって文句言って来たりして・・・。(なんだよ、仲良くできんじゃん?!)

 

こういうコンフリクトは日常的に発生しますし、お互いに人間が嫌いなんじゃなくて、ビジネス上の立場、考え方が違うだけなんだと思って付き合っていくんでしょうね。


んじゃ、またね!!